目の前の方を
ただの人と思うなよ高橋 卯平

はじめてこの言葉を聞いた時、ガツンとやられた気がした。
 
居て当たり前、やって当たり前、出来て当たり前。
 
普段そんなふうに家族を見ている私に、卯平さんの言葉が突き刺さる。
 
「あんた、何様?」
 
私が本尊と仰ぐ阿弥陀さまは、生きとし生けるものすべてを救うと誓って仏さまになられた。
 
もちろん私の目の前の方もそのひとり。それを見下すとはあんた何様ですか?と。
 
感謝の気持ちが微塵もない自己中な私。穴がなくても掘って入りたい気分です (ToT)/~~~

 

高橋 卯平

北海道士別の農家の人。宮城県で代々「念仏高橋」と呼ばれた家に生まれる。
 
今回ご紹介した言葉は、卯平さんが親の遺言と称して事あるごとに語られたという言葉です。
 
 
参考資料『坊主は乞食だぞ』林 暁宇著(樹心社)

 

(文/蓮尾 康行)

MONTHLY

今月の言葉

今月の言葉7

2019年12月4日、医師でペシャワール会現地代表の中村哲さんが亡くなった。 医療支援を目的にアフガンにわたるも、食糧難や紛争の惨状を目の当たりにし、「百の診療所より1本の用水路を」と、砂漠化した土地に水路を引き、潤う緑の大地がよみがえった。 「武器ではなく、いのちの水を」とはETV特集のタイトルであるが、銃弾に倒れた中村さんを思う時、憎しみではなく、私たちは何を大切にすべきか。あらためて問いたい。 中村さんは、クリスチャンであったそうだが、人と人とが認め合い、喜びを分かち合う世界を願うことに、宗教や宗派という垣根は越えられると信じたい。 ちなみ

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今月の言葉

今月の言葉6

ある日、東本願寺の渡り廊下を歩いていると、掲示されているこの言葉に足が止まった。 「私は学習会に行ったりしているが、その場に行ったことに満足してそこから何か変わっただろうか。ただの知識になっているのではないか」 前々から思ってはいたけれど、なるべく考えないようにしていた自分の心を言い当てられたような気がして、ぎくっとしたからである。 今まで何度も「生活の中で念仏するのではなく、念仏の上に生活がいとなまれる」と和田稠先生の言葉を講義などで、うんうんと頷きつつ聞いてきた。しかし、できていない自分に気づきはしても「あ~できないなぁ」で終わらせている私がいた。

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MONTHLY

今月の言葉

今月の言葉5

この言葉は親鸞聖人がお亡くなりになる2、3年前にお弟子さんに対して「私はすっかり年老いてしまった為、きっとあなたよりも先に亡くなることでしょう。しかし、必ず浄土で待っています」とお話になった言葉だと言われています。 私の父は今年(2019年)亡くなりました。 父が亡くなってから「大切な人を亡くすことはこんなにも辛いのか…。辛いというよりも胸がしめつけられるように苦しい…愛別離苦の苦とはその通りだな」と思いながら何気なく本をめくっていると、この言葉に目がいき手が止まりました。 「待つ」という時には、その相手が「どうしているだろうか、もうすぐ来るだろうか」などと相手の

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